私、しごと、暮らし

私、ケアマネやってました。。

介護保険のお金事情

介護に関するお金、皆さん気になりますよね。

介護保険の認定を受けるといくらもらえますか?という質問がたまにあります。率直に答えると、公的な介護保険制度では、現金の支給はありません。

現金給付ではなく、現物給付。この現物給付というものは、介護サービス(現物)を受けた時に1割の(安価な)料金で利用ができるというものです。(所得が多い方は2割負担、3割負担の方もいます)

例えば、1時間3千円の訪問介護(ヘルパー)を利用した時に、1割の300円で利用ができるというもの。あとの9割、2700円は介護保険制度の保険部分から訪問介護事業所に支払われます。

そして、公的介護保険制度の財源は国民の税金です。

なので、4点杖レンタルひと月150円でも、本当は月1500円の費用がかかっています。「杖は使っていないけど安いから、いざという時にすぐに使えるように借りたままにしとこう。」という方がいらっしゃいます。担当のケアマネージャーとしては、必要な物を必要な時に・・をモットーに、リハビリが進んで杖が必要なくなれば、返却を勧めます。金額の大きい小さいではありません。大事な税金を1円たりとも無駄にはできないのです。

介護サービスは高いという方がいます。驚くなかれ実際は、想像より10倍のお金が動いています。(*1割負担の方の場合です)介護保険料を納めていれば、介護が必要になったときに、この制度が利用できるのです。「自分は介護サービスを使うつもりはないから、介護保険料は払わない!!」こんな方も昔おられました。しかし介護保険制度は、国が決めた、国民皆でお金を出し合って介護が必要な方を支える制度。払う払わないを個人単位では決められないのです。残念ながら。

 人間、老いるとどうなるか分かりません。突然の事故やケガ、病気で介護が必要になる確率がグンと上がります。先のことは考えられない!経済的に厳しいという場合、理由によっては保険料の減免制度もありますので、市区町村に相談してくださいね。

ここまでは、公的な制度の介護保険について説明してきました。民間の介護保険については、現金給付が主のようですね。介護保険制度をある程度理解した上で、民間の介護保険を検討するといいかもしれません。必要以上の高額な保険に入らなくてもいいかも!そう思うことがあるかもしれませんよ。