体調を保つ
”体調を保つ”には、簡単に4つのポイントがあります。
担当の利用者の不調を聞いた時、
体温・血圧・脈拍数などのバイタルを確認します。
バイタルに異常がないけど、調子が悪い・・
そんな時、4つのポイントで普段の生活状況を質問します。
それは、「水・めし(栄養)・クソ(排泄)・運動」
【1番目の水分】
「水分がちゃんととれていますか?」
心臓や腎臓の病気などでお医者さんから水分を制限されている方以外は、こまめに水分を摂る必要があります。特に高齢者の方は、喉の渇きを感じにくくなっています。いつの間にか脱水状態。なので、喉の渇きを感じなくてもちょくちょく水分を摂ってくださいとお話しします。
【2番目の飯(めし)】
「食欲はありますか?普段どんな食事を摂っていますか?」
野菜が主で肉類を摂らないという高齢者の方、いらっしゃいます。
歯の調子が悪かったり、どこそこ調子が悪かったり、食欲はあまり無いなあという方、そして、若い人に比べて栄養の吸収率も悪かったり、、、この飽食の時代に「低栄養状態」の方、結構いらっしゃいます。高齢だし、あまり動かないからそんな食べなくていいは、間違いです。年齢を重ねても人の体、必要な栄養を摂らないと弱っていく一方です。
【3番目のクソ】まずは汚い表現ですみません。私が受けた研修の講師の方が言われていた言葉。インパクトが強くてずっと忘れずにいます。講師の先生、ありがとうございます。
「便はちゃんと出ていますか?何日おきにどのくらい出ています?」
便秘がち、下痢が続いている、おしっこがあまり出ていないなど、排泄の不調は、身体の不調・精神的な不調に直結します。便秘の方、これまた多いです。便が出ないことに固執して騒ぎ立てる方も多いのですが、そういう方のことは、また後日お話をすることにして、、、一例を挙げますと認知症の方、混乱が激しくなった時、意外と便秘が原因だったということがあります。症状が進んだ認知症の方は、自身の不調の原因がわからずパニックになったりします。便が出たら、様子が落ち着いたなど。
【4番目の運動】
「ほとんど動かず寝てばかりいませんか?」
この歳で運動だなんて、必要ないという高齢者の方がおられます。もちろん、アスリートのような、若い人のような運動をというわけではありません。しかし敢えていいますと、高齢だからこそ弱らないよう、寝たきりにならないようにその年代にあった運動(リハビリ)が必要だと感じています。
高齢でも体に筋肉はあります。使っていないと痩せ細り、弱って転倒、骨折となってしまいます。長年、がんばってきた体ですが、いたわりながら、しかし適度な運動をお願いしたいところです。
人生の先輩方、、後輩は貴方がたの生き方を見ています。
できれば、お元気で過ごしていただきたい。