私、しごと、暮らし

私、ケアマネやってました。。

死が身近にあった時代

私が担当している方の年齢は80代から

90代の方が多いのですが、その世代

以上の方の時代、子供が病気などでいとも

簡単に亡くなってしまう時代だったそうです。

 

もう亡くなられた利用者の話で忘れられない

ことがあります。自分の子供を亡くした話。

 

元気に遊んでいたわが子。ある日、急にお腹

の調子が悪くなり病院に連れて行った。

しかし問題なしと言われ帰宅。一時は回復

したかに思えたが急に症状が悪化。数日で

亡くなってしまった。

 

原因がわからないままお葬式。その時に近所

の方が、「亡くなった子供が生前、遊んで

いる途中で喉が渇いて貯めていたお風呂の水

を飲んでいたのを見た」と。原因はそれ

だったのか!!!という思いと、なんで

お風呂の水を飲むのを止めてくれなかった

のか!と。

しかし、亡くなった子供は帰ってこない、、、

近所の人に言うことはなかったけど、

くやしかったと言っていました。

 

100歳近い利用者がしてくださる話。その方は

認知症で同じ話を繰り返す症状があり、特に

昔の話を繰り返します。

子供が小学生になった歳に看病の甲斐なく

亡くなったという部分の下りは、毎回私も

涙が出そうになります。娘さんは同じ話で

申し訳ないと横で苦笑いしていますが。

 

今の時代、衛生面や医療面、栄養面などの

知識や技術が進み、昔ほど人間が死ななく

なりました。

 

亡くなった祖母が生前誇らしげに「私は

8体(8人の子供)持った。しかし一人も

亡くさずに育てあげた。すごいでしょ」と。

半分ぼけている祖母でしたので、その時の

若い私は「へ~すごいことだね~」と

棒読みの返事。

「なんで8人じゃなくて8体という数え方

なのさ。なんか大量生産ロボットみたいだね」

と心でつっこんでいました。

が、今になってそのすごさがわかります。

”ばあちゃん、すごいことだったね~”と

今だったら感情をこめて言えます。